INTER BEE2025 プロに学ぶ映像・音声・通信の世界
古巣の放送局員時代から一度行ってみたかった見本市 INTER BEEを視察して参りました。INTER BEEは、国内最大の放送関連機器・技術の見本市で、国の内外から集まった、映像・音声・通信などの企業がブースを構え、製品や技術の披露を行う、巨大なイベントです。

会場の幕張メッセには今年過去最多の1079社/団体が出展し、とても1日では回りきれないほどのスケールに圧倒されました。元々こうした機材などに関心が高く、会社員時代から自前で揃えることを楽しんでいた私は、まるでテーマパークではしゃいでいるような高揚感を、一日中味わっていました。

自社の事業に直結する情報として、例えばナレーション収録の為の調整卓やマイク カフボックスといったハードウエア。音声編集の効率と質を高めるソフトウェア。映像収録の為のカメラやレンズ、付属品とのマッチングといったノウハウ面など、とてもメモ書きでは追い切れないほどの有益な情報が得られました。

また、放送局と通信事業者が共同開発するAIアナウンサー活用の実例と未来像といったイノベーション分野や、音響機材と表示機能をAI活用で融合させ、多言語や障害のある方向け新サービスの提案など、業界として世の中にどう役立てるかといった社会的な面でのプレゼンにも、学ぶところが多くありました。
今年は1日だけの視察でしたが、来年はもう1日増やしてじっくりと学びたいと思いました。専門企業のプロ中のプロが、ニッチで深い話を直接してくださる稀有な機会。ここで得られた知見を、すぐに自社事業に役立てていきたいと気ごんでおります。