相次いで見本市視察
2024年4月に独立起業して以来、まさかの新しい楽しみが増えました。それが「見本市めぐり」。今年初めてトミファ=富山オープンファクトリーの実行委員会に入らせて頂いた事もあり、他地域のものづくり見本市に興味が湧き、今年早くも4か所を視察してきました。

最近では10月2日、3日に新潟ものづくりの聖地と言われる燕三条工場の祭典を視察しました。2013年から続くこのイベント、今年は過去最多の133社が参加し、初めてバスツアーも実施されました。私も参加しましたが、上越新幹線を利用して横浜から参加している女性もいて、驚きました。

江戸時代から続く同地域のものづくり、大きく分けると三条市が大工道具や洋食器、燕市が伝統産業である薬缶(やかん)急須に加え、鎚起銅器と呼ばれる一枚の板を金槌で叩いて立体に成形するものづくりが行われています。

こうした今に受け継がれている伝統を、ものづくりの現場を開放したり体験プログラムを実施するなどして伝えている燕三条工場の祭典、何より楽しかったです。そしてものづくりに興味がある人だけでなく、新たなものづくりファンを生み出していく、強いパワーを持っていると感じました。

一方富山県でお馴染みのものづくりイベントと言えば クラフトフェア ツギノテです。多様な伝統産業が今も盛んな高岡市の市営駐車場を会場に、今年は102店舗が参加。私は10月18日に訪れました。
高岡の地場産業だけでなく、それこそ新潟燕三条からも5社、大阪や関東などからの出店社も多くあり、ものづくりというキーワードで繋がれる人たちの熱気を感じました。

また「世界中のアロンアルファは高岡市伏木の工場で作られている」といった、富山に居ながら意外と気が付いていないものづくりの情報を知る機会にもなり、知的好奇心を刺激してくれる楽しい時間でした。ちなみにアロンアルファという瞬間接着剤は東亞合成の製品で、私は光で硬化させる高機能接着剤を体験しました。釘の先端同士が、わずか一滴のアロンアルファでくっつき、感動しました。
どの見本市でも感じるのは、出店社の皆様の熱量の高さです。自社を知ってもらおう!好きになってもらおう!という強い思いを込めて、解説や実演をして下さいます。技術やサービスは日々進化しています。同じイベントに続けて参加すると、その成長に気付けると思います。

いよいよこの後は富山県最大のものづくり見本市 T-Messe2025が10月末から開催されます。私も視察と仕事で毎日現場に行く予定です。後日詳報します。