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包装資材のものづくり 水口化成で学んだロケ

1枚目の写真をご覧ください。積み上げた段ボール箱が荷崩れしないように、薄いフィルムを巻き付けているのを見ることがあるでしょう。ストレッチフィルムというこのフィルムを製造している、氷見市の水口化成株式会社を、テレビのロケで訪ねて参りました。

荷崩れ防止に使われる薄いフィルムを製造している企業

まずこのフィルム、何でできているか。主原料はポリエチレン、ポリ袋=いわゆるレジ袋などと同じです。この時点で私は間違った認識をしていたのを、同社の方に正して頂きました。

プラスチック、ビニール、ナイロン、ポリ。局アナ時代、私は明確に違いを理解して使い分けていませんでした。プラスチックというのは合成素材の総称で、その中にビニール、ナイロン、ポリなどがあります。

そして無意識のうちに「ビニール袋」と呼んでしまっていたケースのほとんどは、ビニール製ではなく「ポリエチレン製」の袋を指して、つまり誤って使っていた事を知りました。同様にナイロン袋と言っていたのも、おそらくポリ袋と混同していたはずです。それぞれ材料も用途も全然違うものなんですね。

水口化成株式会社 代表取締役社長 林省三さん(右)にインタビュー

そこをしっかり抑えた上で、水口化成のものづくりを。昭和30年代、漁業の町氷見らしく、元々は魚の干物を製造していましたが、商品を包む紙に代えて、水を通さず匂いも抑えるる新素材としてポリエチレンにいち早く着目し、フィルムを製造する企業へと変容しました。

ミクロン単位の製品を巨大な装置で作り出す現場は迫力満点

現在は建築資材、包装資材といった工業向けだけでなく、牧草を保存したり、園芸用などの土を入れる袋の素材として使われるフィルムを製造しています。用途に合わせて材料をブレンドしたり、複数のフィルムを一体化させるなどして、高機能なフィルムを作り出せるのが、水口化成の強みだと分かりました。

想像以上に大規模な装置、一方でミクロン単位の繊細な技術の数々。水口化成のものづくりの現場は、是非KNBテレビでご覧ください。放送は令和8年1月18日(日)午前11:45から。富山県外の方は、KNB公式サイト、またはYouTubeチャンネルでご覧いただけます。