サーキュラーエコノミーを学ぶ
恥ずかしながらしっかり理解していなかった「サーキュラーエコノミー」について、幸運にも富山で専門家から学ぶ機会があったので、応募して参加してきました。私が聴講したのは「サーキュラーエコノミーによる地方創生シンポジウム」で、全国3会場(富山・京都・さいたま)の内、最初の開催でした。

経済産業省によりますと、サーキュラーエコノミーとは「廃棄物をできるだけなくし、資源を循環させながら活用していくことを前提にした経済システム」ということ。シンポジウムで講演した富山県の新田知事は、サーキュラーエコノミー先進県として、これまでの実績や、県が目指す方向、地方創生への意気込みなどについて、プレゼンしました。
富山県が先進県と評価されているのは、産学官の各分野が連携して、アルミの循環システムが運用されているからと知りました。アルミ産業が集積されている地域としてのメリットや、今日までの長い歴史があることを踏まえた上で、製造、消費、廃棄、回収、精製、素材化、そして製造という流れが、一方通行ではなく循環しています。さらに各所に関与する企業にとって「ビジネスとして成立している」ことが重要で、単なるリサイクルより一歩進んだ仕組みだと分かります。

シンポジウムを聴講した事で、ものづくりナビゲーターを自称する私としては、サーキュラーエコノミーの重要性や可能性、メリットや課題などについて、県内企業の皆様と認識を共有していくお手伝いができればと感じました。すでにサーキュラーエコノミーの一端を担っている企業の実例からも学ばせて頂きました。
サーキュラーエコノミーは、令和の産業界で最も注目されるキーワードのひとつになると思います。自らの学びを深め、広く共有していくアイディアを、私なりに練ってみたいと思います。