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ナレーション 原稿用紙50枚分!

多岐に渡るアナウンサーの仕事の内、本丸のひとつとも言えるのが「ナレーション」です。テレビやラジオなど放送コンテンツの制作補助を担ったり、紹介・案内VTRの解説部分を音声化する仕事と言えば分かりやすいでしょうか。

今回私が担当したのは、とある大きな企業様の研修用動画の説明文読みでした。新入社員や資格取得志望者が、基礎的な知識を身につけるための動画教材で、その分量がなんと原稿用紙にして50枚分=約2万文字分もありました。

富山県内の某スタジオに2時間半ほど缶詰状態。時々休憩や飲水しながら、まるでスポーツ中継を1試合喋り切ったくらいのエネルギーを使いました。オペレーターの方も大変だったと思います。

ナレーションという仕事について、専門的に担っている方に伺うと、近年AIの台頭で仕事量は減少傾向とのことでした。確かに、人の読みかAIか聴き分けられないほどの仕上がりのものも、多く出て来ていると感じます。

またYouTubeなどの動画コンテンツは、出演者が一人喋りする形態が圧倒的に多く、別立てでナレーションを付加する作りの動画は少数派です。

ニーズは限定的になりつつありますが、まだまだ肉声でのナレーション需要はあると感じています。30年余り放送に載せてきた「声」を必要とされる方がおられましたら、お声がけくださると嬉しいです。